最近、家の中で落ち着ける時間を少しでも増やしたくて、お香を試すようになりました。もともと興味はあったけれど、どんな香りが自分に合うのか分からなくて、ずっと何となく後回しになっていたんです。
先日、用事のついでに寄ったお店で、APFR（アポテーケ フレグランス）のお香を見つけました。お香だけ置いているのかと思ったら、キャンドルやスプレー、ルームミストまでいろいろあって、香りのコーナーがちょっとした小さな“実験室”みたいで面白かったです。
試香ができたので、ひとつずつ香りを嗅ぎながら選んだのですが、この時間が意外と楽しくて…。最初は軽い気持ちだったのに、気づいたらずっと香りの前に立っていました。甘いもの、スパイシーなもの、森みたいな香り、すっきりした香り。気分によって選ぶ香りが変わるんだろうなと思いながら、何本も手に取っていました。
最終的に選んだのは ブラックウッド と ホワイトティー の2種類。
ブラックウッド は、第一印象で「これ、落ち着く」と思った香り。重すぎなくて、木のぬくもりみたいな深さがあって、夜に部屋を暗くして焚くと静かに気分を落ち着かせてくれます。香りが広がる瞬間よりも、だんだん薄くなっていく時間が好きでした。
もうひとつの ホワイトティー は、逆に軽くて、朝とか昼間でも使いやすい香り。お茶のような清潔感があって、ほんのり甘さもあって、家の空気が少しだけ新しくなる感じがします。窓を開けている時に焚くと、外の風と混ざってふっと香るのがちょうど良かったです。
家では写真にある真鍮のお香立てにセットして使っています。煙がゆっくり上がっていくのを見ると、数分だけでも落ち着きます。余白がある棚のところに置いているので、香りと一緒に空間まで整う感じがして気に入っています。
お香って“火をつける”という行動があるので、慣れるまでは少しだけ手間に感じていたけれど、今ではその一手間が逆にいいのかもと思うようになりました。気持ちの切り替えになるというか、香りを選ぶことも含めて小さな楽しみになっています。
香りって好みがはっきり分かれるものなので、人に勧めるのは難しいけれど、もし興味があるなら、実際にお店で嗅いでみるのが一番だと思います。ネットの説明よりも、自分の感覚で選ぶ方がずっと楽しいし、失敗も少ないので。
私も今回買った2本をしばらく楽しみつつ、また気分が変わったら違う香りを探しに行こうかなと思っています。
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